hirasaki

氷川町の小高い丘の上にある「社会福祉法人清流会 氷川学園」今回はこちらの施設で支援員として勤める平崎珠貴さんを訪ねました。

自己紹介をお願いします。

八代生まれ八代育ち。平崎珠貴です。

なぜこの仕事を選ばれたのですか?

もともと医療や福祉に興味があり、専門の学校に進学しました。卒業が見えてきて、就職を考えだしたときに、周りからのオススメをうけて氷川学園に見学に来てみました。その時は本当に「見学だけ。」と思って来たのですが、その時に案内していただいた際の施設の朗らかな雰囲気や職員の方々の和気あいあいと話す姿を見て、ここで働いてみようと思い働くこととなりました。

日頃はどんなお仕事をしていますか?

通所事業部で知的障がいと自閉症の方の活動支援をしています。日中活動の内容は、利用者さんの個別課題への取り組み、食事や運動、製作活動などを行っています。
今後取り組みたいことは、芸術活動や音楽活動、これらの鑑賞も含めて、文化的な活動を支援に組み込めないかと考えています。

今の仕事の楽しいところは?きついところは?

利用者の方とコミュニケーションをとるのはとても楽しいです。
一方で、言葉をうまく伝えられなかったり、態度や表情にも出すことが難しい方もいらっしゃいます。このような気持ちを受け止め続けることで、少しずつ感じ取れるようにわかるようになってきます。
でも、これは自分が成長していると感じ嬉しくなる時もありますが、利用者さんに教わっている、成長を助けてもらっているからだと思います。利用者さんと一緒にいると落ち着きますし、笑顔に元気をもらえるところも楽しいところかな。

きついところは、実はあまり感じたことがなく。。。(笑)
自閉症の利用者の方を担当しているので、利用者の想いと職員の想いのギャップをどのように埋めていくか、職員同士でコミュニケーションを円滑に図って解決に導いていく部分には難しさを感じています。

氷川学園の自慢は何ですか?

働きやすさと思いやりです。
職員の仕事に関する課題、仕事量や優先順位などにも気を配ってくれていますし、職員だけでなく、職員の家族のことも、とても大事にしてくれていると感じます。
職員同士もコミュニケーションも活発で、相談したらすぐに反応があります。とても仲が良く雰囲気もいい職場です。

仕事をするうえで大切にしていることは?

初心を忘れないことを大切にしています。
入職してすぐの頃は、利用者さんへのサポートも何もできない状態でした。支援員として不足している部分ばかりが目立っていたと思います。自分自身も利用者さんとコミュニケーションが図れていない、信頼されていない、言っていることもわからないし、十分聞き取れないことばかりです。
しかし、利用者さんを知る、知ろうとし続けることがとても重要だと感じました。

氷川学園には、氷川学園訓というものがあります。このうちの一つに「共にありたいと願い」ということばがあります。
支援の行き詰まりをどうにか解決しようとして、試行錯誤し様々なアプローチを行ってもうまくいかなかった頃がありました。その時自分自身に、この「共にありたいと願い」という言葉そのままに、まずは利用者さんの側にいるだけでもいいんだ、と思わせてくれた大切な言葉になっています。

もちろん、職場の上司や先輩方は親身になってサポートしてくれますし、自分も成長していっていい支援を行っていくことが大事なのですが、利用者に寄り添うことの本当の大切さを気づかせてくれた瞬間でした。

最後に福祉で働くことを志す方にメッセージをお願いします。

私たちの仕事は、様々なやり取りを通じて、利用者さんからとてもたくさんの物がもらえます。楽しみや喜び、優しさ、素直な気持ちなどとても居心地がよく、逆に利用者さんに助けられることも多いです。
心配することや不安な面もあるとは思いますが、チームで働いているので困っていたら必ず先輩や同僚が助けてくれるので心配しないでください。

〒860-0842 熊本市中央区南千反畑町3番7号 熊本県総合福祉センター内

TEL 096-324-5462 TEL 096-355-5440