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早速ですが稲田さん。勤続8年目と聞いておりますが、日頃はどの様な業務にあたられているのですか?

総務部に所属しており、各事業所の入出金管理といった会計業務や、各種書類の作成や整理などが主な業務ですが、今力を入れて取り組んでいるのが広報活動です。私が勤めている「菊愛会」のことを知っていただきたいのはもちろんですが、「社会福祉法人」というものをより多くの人に知っていただけるように、広報誌の作成やホームページ・SNS を積極的に更新しています。

他法人の職員さんにも見ていただいているようで、「おもしろい広報誌ですね!」などの声をいただいた時はすごく嬉しいですし、モチベーションがアップしますね♪特に広報誌では、毎号たくさんの法人職員に協力いただき誌面に登場してもらっており、「ひと」をきっかけに法人のことを知っていただけるように工夫しています。職員の意外な一面を知り会話が弾むこともあるようで、そういったコミュニケーションのきっかけのひとつになっていることも嬉しく思いますね。

そうなんですね!素晴らしい。楽しく業務にあたられているのが伝わります(笑)そんな中ですが最近、仕事で大笑いした事はありますか?

大笑いですか笑。

事務所で仕事をしていると、事務所に利用者さんが遊びに来られ、お話したりするとおもしろくて笑うことがよくありますね。
この前は、総務部に新しい職員さんが入られて、ちょうど事務所に利用者さんが来られたので自己紹介していただいたら「僕の名前は稲田です!」と自分の名前ではなく私の名前を大きな声で言われたので、事務所みんなで大笑いしましたね。

総務部は堅苦しそうで真面目に黙々と仕事していそうなイメージがあるかもしれませんが、意外とそうではなく職員同士のコミュニケーションの中で笑いが起きることもよくありますね。

色んな事がある中、笑顔が尽きる事無い職場ですね(笑)稲田さん、ワークライフバランスを詳しく教えていただけますか?

プライベートも仕事も充実した生活を送ることはとても大切なことだと思います。

国が働き方改革を推進し、様々な企業がより働きやすい職場づくりの実現に向けて取り組まれており、福祉業界もその人に合わせた多種多様な働き方が出来るように取り組みを進めています。このことはそれぞれの法人だけではなく、福祉業界全体として成長するチャンスだと思っており、日頃の業務や働き方といったものをこのタイミングでしっかりと見直すことで無駄を省き、効率的な仕事を考え実行する良い機会だと思います。

どの業界でも人材不足と言われていますが、今の時代は働く人のことを想う法人でなければ求職者から選ばれません。法人が職員一人一人に応じた働きやすさを追求していくことで、職員は法人から大切にされているという実感を抱くことができ、それは「働きがい」に繋がると思います。

稲田さんの趣味や休日の過ごし方を教えて下さい♪

最近は、バイクが趣味ですね!学生のころから雑誌などを見ながら格好いいな~と憧れていていつか自分もと思っていたのですが、数年前に大型二輪免許を取得して憧れのハーレーダビッドソンを購入しました!休日にはツーリングや洗車、愛車をただ眺めるなどしています笑。

よく1人でもツーリングに行くのですが、何も考えずに風を切って走るだけですごくリフレッシュできますね。時間があればバイクで日本一周やアメリカ大陸を横断してみたいですね。

格好良過ぎます…。ならばもちろん雨にも負けず…風にも負けず…鉄馬を走らせておられるのですね!?

もちろんです!と言いたいところですが、さすがに雨の日は乗りませんね笑。

スポーツ全般好きなのでテレビ中継を見たり、料理も好きなのでスマホでレシピを検索して美味しそうな料理を作ったりしています。料理はすればするほど上手になっていくのが実感できますし、なにより自分で自分好みの美味しい料理が作れると最高ですよね。

料理を作る時は料理のことだけに集中していますし、バイクに乗っている時も他のことはなにも考えないので、そういった時間が自分にとって大切な時間なのだと思います。

鉄馬に料理…。憧れます…。ところで稲田さん。今までで一番頑張った事はなんですか?

そうですね~…頑張ったと言えるかどうかわかりませんが、法人職員向けにパソコン教室を開催したことは自分の中で良い経験になったと思っています。

私はパソコンを使うことが好きで、業務において日常的に使っているということもありパソコンの扱いは得意としていますが、人前で話すのは緊張しがちで苦手としています笑
私が勤めている菊愛会の職員の中にはパソコンの扱いがあまり得意でない方もおられ、自分のスキルを活かしてなにかしら役に立てればいいなというのと、私自身が人前で話す練習のためにも、業務終了後に週1回のペースで3ヶ月に渡り開催しました。

参加された職員から「パソコンって便利ね~」という声もいただき、どのようにすればわかりやすく伝わるかなと色々準備するのが大変だったですが、開催して良かったなと思っています。もちろん緊張はしましたが、苦手としていた人前で話すことも少し克服できたかなと思います。

実は学生時代から菊愛会の事業所でアルバイトをしており、その頃からパソコンの扱いが得意ということを知っていただいていました。
就職してから配属先が総務部となり、自分の得意とする部分を活かしながら、今では法人の広報も担当しています。

人それぞれなにかしら得意なことがあるはずで、スポーツが得意な人・話すことが好きな人・農作業に詳しい人・手先が器用でものづくりが得意な人など様々だと思いますが、福祉ではそういった自分の得意とする部分を活かした仕事ができると思っていますし、自分の得意なことなら自然と頑張れますよね。

大変努力されたのですね…意思を強く感じます。
稲田さんが、そこまで現在において取り組む事ができるのも、何か子供の頃からの教訓があるのでしょうか?

小学校の頃の先生にはとても感謝していますね。

クラス一人一人の個性に応じた役割を与え、生徒自らで考えてクラスづくりを行えるように道筋を示してくれる先生でした。当時はそんなことなんて全く考えていませんでしたけどね。
今でも先生とは付き合いがあって、毎年同級生と一緒にご飯を食べに行き、本音でいろいろな話をさせていただきます。恩師と呼べる存在ですね。
そんな先生に教わったのは「信念を持つ」ことですね。大人になり一緒にご飯を食べにいくようになり、先生にどうして教師になったのか、どんな想いで生徒と関わっているのかなど話していただいたことがあり、格好良いなと憧れました。

信念とは自分の心の軸を持つこと、いわゆる「自分らしさ」だと思います。
私が勤める菊愛会では、利用者さん一人一人がその人らしい人生を送ることが出来るようにその人のライフステージに寄り添って支援を行っています。
利用者さん一人一人にも心の軸がありますし、それをちゃんと汲み取ることがその人に寄り添うことだと思っています。
改めてそういうことを考えてみると、今の仕事に繋がっていると思います。

ありがとうございました。
最後に、地域における社会福祉法人としての繋がりや在り方を教えて下さい

社会福祉法人というものが地域にとってもっと身近な存在にならないといけないと思っています。
事故や事件の時は警察に、火災や救急の時は消防に連絡するように、生活で困りごとがあったら社会福祉法人に連絡するといった身近な存在であることが地域における社会福祉法人の在り方だと思っています。

菊池市は農業が盛んで食が美味しく、名水百選の菊池渓谷や名湯百選の菊池温泉などもあり、自然に恵まれたとても良い地域です。そのような地域の中で、私が勤める菊愛会は法人設立からもうすぐ 40 周年を迎えようとしています。菊池市に菊愛会があって良かったと地域の方々に言っていただけるように、より地域に根差した活動に取り組んでいかなければいけないと感じています。

まずは菊愛会を知っていただくために、事業所で開催する行事に近隣の方々を招待したり、地域イベントに参加したり、定期的に事業所周辺の美化活動を行ったり、地域の防災拠点となっている当法人の施設では、地域の安心・安全に貢献できるように地域住民との合同防災訓練を行ったりなど人や地域との繋がりを大切にしています。
これからの社会福祉法人は、施設や事業所単位での活動だけではなく、「社会福祉法人」としての存在意義を改めて認識し、法人として地域における役割をどのように果たしていくか、慈善活動ではなくソーシャルビジネスとしての視点も大切になってくるはずですし、地域のあらゆる課題に対して総合的に対応していくことは、社会福祉法人ならではの活動だと思います。
そして、その取り組みや他の組織にはない社会福祉法人の特徴や強みなどを、きちんと外部へ伝えていかなければなりませんし、一方通行で発信するだけでなく共感を得ていく広報活動が求められていると思います。
そういったひとつひとつを積み重ねていくことで地域との信頼を築くことができ、地域に必要とされ続ける身近な存在としての社会福祉法人の在り方だと思います。

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