京塚さんプロフィールと現在の業務について教えてください
天草出身の26歳です。高校時代はハンドボール部でした。
高校を卒業してからは看護の専門学校に進学し、20歳の時に准看護師の免許を取りましたが、個人的には「看護の道ではないな、看護ではなく、別の方法で人と関わる仕事がしたいな」と思ったので就職活動をしました。そこで縁があり南海寮に就職しました。20歳で南海寮に勤めだしたので、6年目になります。
現在は通所の部署に所属しており、在宅から通われている方の送迎や日中活動、入浴支援などを行っています。
それぞれの利用者さんの事を考え、話し合いをしながら支援プログラムを計画する事が好きで、利用者さんと楽しく目標に向けて取り組んでいます。
自宅から20分程歩いて来所される利用者さんを担当させていただいているのですが、来所時間が遅くなると活動に遅れてしまう為、1日のタイムスケジュールを本人と時間を決めて作成し、目標時間に来所できた日には本人のスケジュール帳に丸を付けてもらい、1ヵ月に丸が8個貯まると、本人の好きなアイドルのミニ画像集から1つ選んで貼る事ができるという楽しみを取り入れながら目標に向け取り組んでいます。
ご本人の状態で、うまくいかない日もありますが、利用者さんと一緒に成長していけることが楽しくやりがいを感じられています。
自らの成長を感じられ、やりがいがある職場ですね。
今までの業務の中で学んだことはありますか。
通所の部署ではご家族と関わる機会がとても多く、安心して利用していただける為には、自分の言動や行動次第という事を学びました。
通所に来て1年目の時にはご家族との対応や伝え方についてはとても悩みながら行っていて、先輩職員の方にフォローしてもらう事がありました。そこから一言一言を慎重に選び、しっかり伝わるように気を付けています。今後も利用者さん・ご家族との信頼関係を大切にしていきたいです。
仕事のことばかりお話してきましたが、プライベートなこともお伺いしたいと思います。休日はどのように過ごしていますか?
始めにも言いましたが、高校時代ハンドボール部だったこともあり、スポーツ観戦が好きです。友達とタイミングが合う時は野球やサッカーなどのスポーツ観戦に良く行きます。昨年、母校の国府高校が全国高校サッカー選手権熊本大会で優勝してとても嬉しかったです。
現在、勤務形態は基本的に土日が休みという事もあり、スポーツ観戦やライブなどに行くことで、仕事とのメリハリが付けることができ、充実した休日を過ごすことができています。しっかり休日を取ることができ、リフレッシュした状態で次の仕事に向かう事が出来ます。
あと、職場の同期や後輩ともよく食事に行ったりもします。その時に良く話すことがあります。同期が3人いるのですが、私たちの代と次の代の職員採用の間隔が空いていたこともあり、「新しい職員が入ったら長く勤めてもらえるようにしよう」「入りたいと思えるような職場にしよう」とよく話します。
そこから後輩の採用があって、歳が近いこともあったり同じ趣味で話が通じ合ったり、同期と一緒にご飯に誘ったり長く勤めてもらえるようフォローし合い、良い職場環境は作れているかなと思っています。
職員同士がお互いに気掛け合う良い環境があり素晴らしいです。新しく入る職員さんも安心して仕事につけますね。
自分の中で決めていることや、こだわりはありますか?
決めた事は実行!というのが自分のモットーかもしれません。決めた事を実行するというと少し違うかもしれませんが、小さい頃から「大人になったらトイプードルを飼いたい」と思っていて4年前から飼い始めました。
トイプードルのメスで名前は「ぱむ」と言います。ハンドボールをしていた頃、付けてもらった『羽舞(ぱむ)~大舞台で羽ばたけるように~』私のコートネームです。飼い始めた時は、初めての事ばかりで大変な時期もありました。出張や旅行の時には家族に協力してもらったり、ペットホテルに預けたりする事もあり、いろんな制約はありますが家族の一員としてとても大事な存在です。「ぱむ」と出会い共に生活していく中で考え方の変化や、仕事にも良い影響があったと思う事が多々あります。
その「ぱむ」と出会ったことでの考え方の変化や影響をもう少し具体的にお聞きしてもいいですか?
ぱむを飼いだして思ったことが、犬や動物は話せないですよね。痛いやきついとか伝えられないので、他の情報から気持ちを汲み取るようになりました。もちろん言葉ではコミュニケーションが取れるわけではないので、表情や鳴き方、動きなどで、気持ちを汲み取ることの大切さを知りました。それが今、仕事でもプライベートでも活用できているのかなと思います。
もう一つが、先にも言いましたが、家族の一員として大事な存在と言ったように、子ども同然のような家族です。ペットホテルへ預ける時に不安や寂しさがあり、利用者さんを預けるご家族はこんな気持ちなんだなと感じました。受け入れの時に、どれだけ説明をしてもらえるか、聞いてもらえるかで、その不安や寂しさも和らぐこともわかり、通所や短期入所の送迎の際は気持ちを込めてお話しを行い、利用者さんはもちろん、ご家族の不安を少しでも解消できればと取り組んでいます。
京塚さんのぱむへの愛情と、優しさ・ポジティブな性格がにじみ出ていますね!
最後に、これから福祉の仕事を目指している方にメッセージをお願いします。
福祉というと「福祉=人のために」のようなイメージがありますが、働いてみて自分も一緒に成長できる仕事だと思います。利用者さんと関わる中で、利用者さんから学ぶことがたくさんあり、私自身も日々成長しているなと実感しています。とてもやりがいある仕事です。一緒に頑張りましょう!